◆演目紹介◆

江差餅搗き囃子(北海道)

南部俵積み唄(青森県)

津軽小原節(青森県)
鼓童の小島千絵子さんに教わりました。

三本柳さんさ踊り(岩手県)
盛岡市周辺に伝わるさんさ踊りの中でも、最も古い歴史を持つ。この地方で暴れまわっていた鬼を退治したとき、住民達が輪になって喜んだという言い伝えで、さんざん踊るからさんさ、あるいは三十三通りの踊りがあるからさんさとも。鼓太朗が学んだのはそのうち「歩み太鼓」「三拍子」「四拍子」「五拍子」「田植え踊り崩し」「ひきは」「獅子踊り崩し」「礼踊り」。

鬼剣舞(岩手県)
北上市周辺に伝わる念仏踊り。死者(特に源義経や河野通盛を指すことも)の霊を弔うものとも、魑魅魍魎を祓うものとも伝わる。鼓太朗では、「岩崎鬼剣舞」と「二子鬼剣舞」の両方を取り入れて踊る。「一番庭」という演目。

花笠音頭(山形県)

どや節(福島県)

能登の豊年太鼓(石川県)
元々は干ばつにあえぐ農民達が、雨乞いのために打ち鳴らしたのが始まり。その後豊年豊作の喜びを表現する祝いの太鼓となったもの。

銚子のもみ太鼓(千葉県)
江戸時代中期より銚子市の港町に伝わる、別名「はね太鼓」とも呼ばれる太鼓。毎年旧暦の6月15日、その日は年に一度の大潮の日。町中が祭りに沸き立つ中、神輿の先導として打つ太鼓。太鼓を二人の打ち手が担ぎ上げ、首と肋で太鼓を支えて、打っては跳ね、跳ねては回り、太鼓もろとも宙を舞う。全国でも例を見ない異形の太鼓である。

八木節(群馬県)
栃木・群馬県境の八木地方を中心に、両毛地方に伝えられる盆踊唄。1917年以降(大正6年)全国的に流行。唄い手の名人堀越源太に因んで俗に源太節とも呼ばれる。

八丈太鼓(東京都)
流人の島として知られた八丈島に伝わる太鼓。罪を着せられ島に流された罪人が、望郷の念にかられて打ち鳴らしたとも、はたまた島の娘達がそれらの男に対する許されない恋心を唄ったのが始まりとも言われる。女性の打ち手が多く存在するのも、この太鼓の特徴。ドンドラ(地区によって呼び方が違う)、本囃子などがある。

三宅島神着木遣り太鼓(東京都)

江戸囃子(東京都)

秩父屋台囃子(埼玉県)
秩父市の無形民俗文化財。12月の秩父夜祭で、「動く不夜城」と呼ばれる巨大な曳山が町を巡行するときにこの中で演奏される。方向転換(ギリ廻し)するときの注意喚起に奏される〆太鼓の玉入れと、狭い空間で演奏する為の特異な宮太鼓の姿勢が特徴的である。また、基本ビートは「テケレッケ」と口伝される難解なリズムである。

太鼓囃子(岐阜県)

水口囃子(滋賀県)
毎年4月20日に行われる水口曳山祭で行われる曳山(ひきやま)の中で演奏されるお囃子。地区によってお囃子は若干違いがあります。ゆったりとした曳山の巡行の時の基本に馬鹿囃子(ばかばやし)。宮入りや坂道には八妙囃子で盛り上がります。

広島二梃太鼓(広島県)
広島市内「えべっさん」「とおかさん」等の神社のお祭りで演奏される太鼓。千年以上の流れを汲む巫女舞の龍笛で神事が終わった後、神主の笛で町内の若衆が腕の見せ所として打ち鳴らす。左右の太鼓を同時に打ち抜く曲打ち。

奉納太鼓(広島県)

伊予之国松山水軍太鼓(愛媛県)
伊予之国水軍太鼓興居島の県指定無形文化財”舟踊り”のリズムを取り入れ、松山市政90周年に創作された郷土芸能。市内多数のチームで演奏されていますが、常に鼓太朗らしさを追求して演奏します。

阿波踊り(徳島県)

小倉祇園太鼓(福岡県)
福岡県の無形民俗文化財。別名「太鼓祭り」と呼ばれる小倉祇園祭で演奏される太鼓。映画「無法松の一生」で有名になった。元和元年(1615年)時の領主細川忠興が、五穀豊穣を祈り、京都の祇園祭に倣ってお祭りを行ったのが始まり。

牛深ハイヤ節(熊本県)
日本の民謡の大きな源流のひとつとなる、ハイヤ節系統の根本に位置する踊り。古くから牛深地方の人々は、南方の海へ出掛け、サンゴ等と共に熱狂的な南国のリズムも持ち帰り、地元の芸能と融合させてハイヤ節を完成させた。これが港港に流れ伝わり、日本全土に広がっていく。「阿波踊り」「佐渡おけさ」「津軽アイヤ節」「江差餅搗き囃子」等もこの流れを汲む。

園田のエイサー(沖縄県)
沖縄市・園田(ソンダ)地区に伝わるエイサー。仲順流り〜久高マンジュ主〜トウタンカーニ〜海ヤカラ〜テンヨー節〜イチュビグワ〜固み節と続くメドレーに合わせて踊る。鼓衆若太陽の方に教わりました。

水軍幻想(オリジナル)
「伊予之国松山水軍太鼓」をベースに、絵巻風に鼓太朗がアレンジしたもの。水軍が戦に出陣し、勝利と無事を祈り、兵士を鼓舞する。そして決戦、潮の流れを巧みに操り奮戦、ついには勝利の凱歌をあげるという流れを組曲として構成した。

三宅八丈アンサンブル(オリジナル)
同じ流人の島(実際には三宅島の方が罪が重いらしいが)三宅島・八丈島の太鼓を合わせて構成した鼓太朗オリジナルのアンサンブル曲。
即興性を含む流れになっている。

ぶちあわせ(神奈川県)
三崎地方に伝わる祭り囃子をもとにつくられた太鼓を、鼓太朗で再構成したもの。松山祭りで神輿が鉢合わせをするときの掛け声などを取り入れ、全身をフルに使って演奏する勢いのある曲。

温泉囃子(愛媛県)
伊予之国松山水軍太鼓の中の曲に笛のメロディや即興性のソロリズムを加えてアレンジした曲。

木霊(オリジナル)
西日本最高峰を誇る石鎚山系。その山奥の森深くには、「木霊」と呼ばれる精霊が棲んでいる。神社にある樹神(神木)もまた「古多万(こだま)」と呼ばれ、畏れ敬われてきた。山に向かって叫ぶと返事が返ってくる「こだま」も、かれらの仕業と伝えられてきた。そんな精霊の姿を写し出し、手に手に太鼓を持って飛び跳ねる、というイメージで打つ曲。

山頭火(オリジナル)

道行(オリジナル)
鼓太朗オリジナル。道を行く。人生の道、我がふるさとの道、そしてまだ見ぬ未知の道。

湯築城舞曲(オリルジナル)
1000年の昔、伊予の地を治めていた豪族、河野氏の栄枯盛衰をイメージした大太鼓の曲。
松山市の無形民俗文化財「船踊り」を原型にした舞をひと差し、居城「湯築城」とその時代の変遷全を太鼓と篠笛で再現。

桃源郷(オリジナル)
久万保育園児のために作られた曲「Bearhighland」を再構成したオリジナル。満天の星空、木々のざわめき、吹き渡る清んだ風など、久万高原の大自然をイメージ。

月光樹(オリジナル)
津軽小原節をベースに、雪の舞い散る様子、またその中を力強くも軽快に踊る人々を表現。

ほたる(オリジナル)
初夏の風物詩である蛍はこの世のものとは思えぬ程優しい光を発して求愛します。その見惚れるほどの熱い思いを篠笛の音色に込め、太鼓や色々な音で彩ってみました。

満天(オリジナル)
満天の星空、自然の豊かさ、家族の絆などを表現した、高松支部のオリジナル。四国四県夏祭り巡りをしながら作曲。

大響樹(オリジナル)
松山城築城のために、久万山から切り出される御神木。斧を片手に勇壮なきこりたちが険しい山々を登っていく。そして木々の声を聞いた後、祈りを捧げ一気に斧を振り下ろす。その音は山々をこだまし、切り出された御神木は山の斜面を勢いよく走り出す・・・そんな情景と御用木祭りを重ねながら作曲。

蒼き月影(オリジナル)
満月の空から降りそそぐ月の光は暗闇の世界を蒼く彩り、昼間とは違う景色の表情を見せてくれます。  雲が月を隠しても、変わらず月はそこにあります。闇を照らすは我が努めなりと言わんばかりの強さと、その蒼き光が生み出す儚き美しさを太鼓と篠笛で表現します。

初穂祭り(オリジナル) 

狐火(オリジナル)
人間の楽しそうなお祭りに混ざりたく、人に化けて出てきた子狐たちの姿に親狐も誘われて…。
ただ、楽しく太鼓をたたきたい。そう想いながら作った曲です。


杜のしずく(オリジナル)
杜(もり)とは神の住まう森のこと。そこは、全てのものに命が宿り、永遠のように感じる一瞬が連綿と繋がる空間であります。人はそんな空間に対して、ただひたすらに想いをひとしずく託すのでしょう。

風の出会う場所(オリジナル)
そこは渓谷を抜ける疾風が互いに出会い、上昇気流となって山の斜面を駆け上がる場所。大空の主はその風を雄々しき翼で受け、滑空しながら遊ぶのです。そんな主の風翼天翔の様を思い浮かべてください。